そもそも画廊や展示会はコンセプトが異なりますが、いずれにせよ、そのコンセプトに基づき作品を展示しています。美術館の場合には事情がやや異なりますが、施設ごとに工夫しながら展示を行っているのは確かです。では、なぜこうした芸術作品を展示する場が必要なのでしょうか?
芸術に触れる効果
美術館の場合、人類がこれまでに築き上げてきた文化的な技術を保存・研究し、未来に伝えていくことを目的としています。芸術に触れる意義は、単純に鑑賞を楽しむということだけではありません。芸術に触れることで、コミュニケーション能力や発想力の向上のほか、ストレスの軽減にも効果があることが様々な分野の研究を通じて証明されています。したがって、美術館は単に娯楽のための施設ではないのです。